企業紹介

Home > 企業紹介 > 「たまごのソムリエ」小林真作さん

ニーズに合わせて最大限のおいしさを引き出すお手伝いができる「たまごのソムリエ」が目標です。

「たまごのソムリエ」小林真作さん

2009年8月 5日

  • 今日は、「たまごのソムリエ」こと小林真作さんを取材しました。
    彼は、いろんなマスコミで取り上げられている「料理別専用たまご」の発案者であり、たまごの卸売業の老舗・小林ゴールドエッグの社長でもあります。
    有名になりました「料理別専用たまご」は別サイトを観てもらうにして、ここでは、小林さんの社長としての側面に注目したいと思います。でははじめましょう。
    (写真:小田急百貨店 地域の魅力セレクション2009』にて)

    yamakatsu.jpg日時:8月4日  18:00から20:30
    場所:山かつ国府店
    〒779-3118  徳島市国府町井戸字堂裏30-1
    TEL.088-643-1122
    オーダーしたもの
    小林:ヒレかつ定食(1,350円) 多田:ヒレかつカレー(1,250円)
    一言:こだわりとんかつ「山かつバーガー」500円大好評!

  • kobayasi.jpg
    小林ゴールドエッグ株式会社
    代表取締役  小林  真作
    徳島県徳島市出身。
    1975年1月17日生まれ。
    名古屋大大学院工学科研究科修了後、大手食品メーカーで製品開発などを担当。2004年に3代目社長として代表取締役に就任。

多田:

小林さんとは、毎月一度、夕食を兼ねて情報交換をおこなっていますが、いつも二人きりで、飽きずに続いてますが?

小林:

異業種の人との意見は新鮮で、とても参考になると信じて出向いています(笑)
でも急に話題が脱線し、戸惑うことが多いですね。頭の体操にはなりますが・・・。

多田:

脱線ですか。これは失礼しました。
でも、いつもトンカツでは飽きたし、今度はうどんを食べに場所を変えましょう(笑)

小林:

ね。このように脱線する。

多田:

さて本題ですが、小林さんが社長になられて、今年で5年目になります。
若干34歳、私から観れば、元気一杯、夢一杯、羨ましい限りです。
でも、最近、30歳代の自殺者が増えているとも聞きます。反対に50歳代が減っている。

小林:

何を聞かれるかと思えば、重たい質問ですね。
将来に展望を見出せなくて、死を選ぶのですから、そこには、健康面、経済面、人間関係、長時間労働等いろんな要因があるでしょう。日本社会では、年齢的に今の30歳代の方が、社会的に過酷な責任を負わされているかもしれません。
50歳代が減っているのは解りませんが。

多田:

50歳代の子供時代といえば、高度成長期で、衣食住に不自由しているわけでもなく、社会全体が明るい時代です。映画「ALWAYS・三丁目の夕日」のように、近所付き合いもあり、日本のよき伝統の中でノビノビと成長・・・。大人になっても何かしら影響していると思います。

小林:

いい時代です。
交通事故死亡者が5,000人台に減り、行政指導のもと着々と数字を減らしているのに、一方、自殺者数は32,000人を越え深刻な状態です。政治家の方は真剣に考えていただき、現実的に自殺予防の成果を出していただきたいですね。
私は経営者としていろいろと悩むことがありますが、根が楽天家ですから、仕事が終わり、家族の笑顔と美味しい食べ物と酒で、いつも間にか今日の疲れも消えています。

多田:

うん、後半は受験生の模範解答という感じでした(笑)
話はかわって、今まで小林さんとお付き合いをしてて言えるのは、凄い勉強家と言えます。「料理別専用たまご」もそうですが、よく考えましたね。

小林:

今回は「料理別専用たまご」に触れないのではなかったのですか(笑)
これは「料理の味を最大限に引き出させる卵って何だろう?」純粋な疑問からです。
そこで、大学・サラリーマン時代、長く研究職にいたせいか、いろいろとデーターを取りたくなったんです。
30種類の卵で徹底的に試食しました。すると、すべての料理に合う万能の卵なんか無いことがわかったのです。
では、たまごかけ御飯、だしまきたまご、ゆでたまご、オムレツなどそれぞれの料理に合った卵があるのでは?と考えました。
黄身の量は卵の大きさにかかわらず一定です。味を変える要素は白身の量にあるのは知ってましたが、 「鶏に違うエサを与えることで卵の味にどれだけ差がでるか?」は、大きな問題でした。
パートナーと一緒に試行錯誤をしながら「料理別専用たまご」を商品開発するまで4年間掛かりました。

多田:

「・・・発売まで数十年の月日・・・。」ドラマで出てきますが、4年も凄いと思います。毎日コツコツと、私なんか半年続ける自信がありません。
ところで、社長を継がれた時は、大手との競争で、会社の業績は不振だったとお聞きしました。ゆっくり研究開発する時ではなかったのでは。

小林:

社長だった父が病気でなくなり、2004年、3代目として社長に就任しました。
私自信、社長になることを、予想もしていませんでしたし、社員は、初めて見る顔で、驚きというよりも、すごく先行きが不安だったと思います。『こんな若造で大丈夫なのか』

その頃、何をしていいかわからず、ずっと経営の本を読んでました。
100冊は読破したと思います。勉強会にも積極的に参加し、その時、親しくなった友人は、今も心のブレインとして大切にお付き合いをしています。
只、本とかセミナーに凝ると、居心地が良く、うっかりすると現実逃避してしまいがちです。
経営は待ったなしですから、休憩すれば、その分必ずシッペガエシを喰らいます。
業績改善の打開策は・・・気持ちが焦るばっかりで、社員とのイザコザが絶えませんでした。

そこで、先程お話をしました「料理別専用たまご」を、会社を挙げて本格的に商品開発にすることにしました。
目標ができ、全社員が同じベクトルで動きだすと、職場全体が明るくなり、活気がでてきます。私も、些細なことで社員を怒ることはなくなりました。

多田:

『目標−現状=課題』と思います。目標がなければ課題(問題)がない。問題意識がない職場は競争社会では生きていけません。
また、問題があるのは解っていますが、今の不利な現況に、愚痴や不平不満を言うだけで、行動をしようとしない方は多いですね。

小林:

大手さんは、規格品として同じサイズの卵を大量供給できます。それが、弊社では最大の弱みでした。 「料理別専用たまご」は、その弱みが強みにかわりました。
弊社が卵の取引をしている養鶏場や飼料会社は、県内・香川・愛媛・兵庫の12社です。 各社ごとに鶏を飼育する環境・餌が違いますので、当然、その農家の特徴生かした卵ができます。 その中からより料理に合った卵を選別・開発することができるのです。

多田:

まさしく『逆行をチャンスに』だと思います。
地元出身の寂聴さんは、『いま・ここ・自分』『自らの今、この瞬間を一所懸命生きることが自分の人生づくり』と教えられていますが、 そこには、『人生は楽しまないとダメ』と強調されています。プライベイトはさておき、心底、仕事は楽しいですか。

小林:

不景気で、倒産したお客さまもいて、なお市場は厳しく、楽しい状況ではありません。
笑顔に福来るですから、できる限り笑顔は、心掛けています(笑)

多田:

小林さんは、私と同様に笑顔が素敵だと思います。
最後の質問です。小林さんのブログをよく読ませていただいていますが、海外の面白い話題を多く紹介されていますよね。 どこから調べてきたのかなぁと感心します。

小林:

これも研究職にいた習慣です。
朝、Netでウロウロと巡回・寄り道しなければ、朝始まった気がしません。 それと、早朝、ブログを更新すれば、アクセスが増えるとお聞きしたので、ブログを書こうと思えば、情報集めにまた寄り道します。 こうしていると、自然といろいろな情報が頭に入っています。すぐに忘れますが、ふと、何かのヒントになるのも確かです。

私は、ニーズに合わせて最大限のおいしさを引き出すお手伝いができる「たまごのソムリエ」が目標なんです。 そこに「料理別専用たまご」があります。情報集めもその目標を達成するのに役立つと思っています。

多田:

私のインタビューも当初の思惑とは異なり、「料理別専用たまご」で終わった感じです。 「料理別専用たまご」を避けて小林さんを語ることはできないようです。 今回は、どうもありがとうございました。

(次回は10月予定)

ページトップへ戻る